TeaTown’s blog

持続可能な社会に向けた独り言

経済評論家山崎氏によるベーシックインカム実現への提案

経済評論家山崎元氏の以下の記事は、ベーシックインカムの実現方法への良い提案が書かれています。

diamond.jp

タイトルだけ見ると、インフレ率2%にするにはベーシックインカムが必要というように読めますが、結果的にそうなるだろうという話で、主眼は富の再配分の手段としてのベーシックインカムが必要であるという議論になっています。

富の再配分の手段なので、財源問題についても富裕層の増税で賄うべきであるという提案です。上記記事では、以下のような具体的な試案をしています。

例えば、一月5万円のベーシックインカムを支給して、国民の中位値よりもリッチな半分の人に一月8万円増税し、中位値よりもプアな半分の人に2万円増税する。そうすれば、リッチからプアに一月3万円の富の移転が完成する。

結果的にリッチ層にとって月3万円の増税というのは特に無理のないレベルではないでしょうか。これで、月5万円のベーシックインカムができるのならなぜやらないのかという気がします。前記事(https://teatown.hatenablog.com/entry/2021/08/09/140610)で書いたカリフォルニア州Stocktonのベーシックインカム実験は500ドルで良い評価結果が出ていますから、月5万円のベーシックインカムは最初の一歩として妥当だと思います。これを基本にして時間をかけて、他の税や年金や社会保障系との整合性を取っていき、BIの月額の増額を図っていくという道筋が見えてきます。

自然災害やまだ来るだろうパンデミックなどを考えると日本は生存リスクの高い社会ですので、ベーシックインカムのもたらす効果は社会のセーフティネットとして非常に重要だと思います。恒久的なベーシックインカムというのを是非実現してもらいたいものです。