北海道胆振東部地震でのエネルギー確保の事例
JBPressの「北海道に学ぶ大規模停電時のエネルギー確保術」は、昨年の「北海道胆振東部地震」で突然の停電になってしまった大都市札幌でのエネルギー確保の成功例や教訓がまとまっている良い記事だと思います。
定山渓のホテル「定山渓万世閣ホテルミリオーネ」の事例が素晴らしいのは、自家発電機を備えていて、使わなくなっても、毎月試験的に稼働をして利用できることを確認していたことですね。元々常用として設置したものだったようですが、非常用になってもきちんとメンテナンスされていたことで「兼用」が可能となったわけで、これはとても重要なポイントだと思います。
札幌都心部に出来上がっていたコジェネによる熱供給ネットワークも有効に機能したようですね。ここでは、ガスを燃料とした発電機が作動したようです。ガスも複数のエネルギー供給源を持つという意味で有効に作用したようです。
現代生活に欠かせない電気を災害時にいち早く提供するというのはとても重要です。通常使用で災害時にも使えるという「兼用」システムをより多く複合的に備えるというのが大切ですね。