レジリエンス性をうまく発揮できた事例
自然災害が起きると、システムのバックアップがうまく行かなかったというような事例に目が向きがちです。今後の教訓としてそれを知ることはとても重要なのですが、一方で、既にしっかり対応をしていてうまく行った事例もたくさんあるはずです。そういう良い事例を社会に広めて、レジリエントな社会を作るためにも共有すべきだと思います。
そういう意味で、今回の北海道胆振東部地震で、目についたのが「さくらインターネット」の例です。
石狩データセンターの非常用発電設備の運転終了の瞬間です。60時間近くという、恐らくDCの歴史的最も長時間稼働した設備の一つで、最後まで支障なく動いてくれた事に感謝です。結果として備蓄燃料は70時間程度あり、節電運転する事で100時間程度が無給油で出来る状態でした。 pic.twitter.com/016aQg10Pj
— 田中邦裕 (@kunihirotanaka) 2018年9月8日
“約60時間を非常用電源設備で乗り切った石狩データセンターの奇跡 - 週刊アスキー” https://t.co/K7VZzYdKD6
— a-know (@a_know) 2018年9月10日
突然の外部電源ダウンで、非常用電源を用いてData Centerを守ったのは素晴らしいと思います。
その他、モバイル業界大手(Docomo,AU,Softbank)の動きは、311の教訓を踏まえて、十分準備していた結果が表れていると思いました。たとえば、ドコモの大ゾーン基地局やAUの船上基地局の事例は、まさに、311の時に必要性が議論されていたもので、それが準備されていて、今回使われたというのは素晴らしいことだと思います。
ドコモが初めて大ゾーン基地局運用、釧路市で【北海道胆振東部地震】
他にもうまくいった事例はあると思うので、企業側には遠慮せずにどんどんうまく行った事例を発信してほしいと思います。