TeaTown’s blog

持続可能な社会に向けた独り言

Carbon Cure - コンクリート業界の二酸化炭素削減の救世主か

カナダのベンチャーのCarbon Cureという会社は、コンクリート業界の二酸化炭素削減の救世主ではないかと思います。

www.carboncure.com

このCarbon Cureの技術は、液化した二酸化炭素をコンクリート製造時に噴霧することでCO2をコンクリート中に固定化することができるというものです。更に、こうしてできたコンクリートは強度が約10%アップするので、その分コンクリート使用量を削減できるところも利点です。以下の記事によると、1m3あたり15-20kgのCO2を削減できるとのことです。加えて、必要な装置が全て既存のものに後付けできるので、既存設備の改修のような余計なコストがかからないのも採用が容易なポイントだそうです。

www.tel.co.jp

このCO2を混ぜたコンクリートの更なる利点は、約1000年に渡ってCO2の保持ができる点です。森林は100年程度ですから、そのCO2の保持期間の長さは特筆すべきものでしょう。

このような観点から、この技術はこのコンクリート業界にとって必須なものだと言えるのではないでしょうか。

日本でいち早くこの技術を導入したのは、札幌にある會澤高圧コンクリート株式会社だそうです。今後日本でもこの技術の採用がどんどん増えることでしょう。

www.carboncure.net