マイクロプラスチック汚染問題
近年、プラスチックが分解せず細かな粒子となって海洋を漂い、食物連鎖で人の口にまで入ってきているというのが問題視されています。
EUが代表的ですが、世界的に色々なところで、プラスチックの利用を少なくする試みが相次いでいますね。特にプラスチックストローを利用しないという企業や自治体が増えてきました。環境を考えた良い運動だと思います。
そんな動きにあわせて、生分解性プラスチックというものが普及しつつあるようです。自然に分解されるプラスチックが普及するととても良いことですが、以下の記事を読むと、実は生分解性プラスチックには、必ずしも勝手に分解されるわけではなく、一定の温度や微生物などが必要なんだそうです。海に流れ込んでも勝手には分解されないのでは、あまり改善にはなりませんね。ちゃんと回収して処理するというプロセスを確立する必要があるわけですね。
となると、やはり一番環境に良いのは「紙」なんですかね。上の記事では、そんな紙製ストローとしてAardvark社製のものが紹介されています。日本には、石灰石からLIMEXという紙を作っているTBM社というベンチャーがあります。
ここのLIMEXは石灰石に石油由来のポリオレフィン樹脂を混ぜたもののようですが、ポリオレフィン樹脂をやめて生分解性素材に置き換えた新バージョンを作っているそうです。この生分解成分が上に書いた問題を含んだものでなければ、良いのですが。
マイクロプラスチック問題は、重要な環境問題の一つなので、今後も注目していこうと思います。